『知識機動力経営』から始まる1つの想い〜重要成功要因は5つらしい〜




組織内のコミュニケーションについて、少しネットサーフィンしている時のこと。

なんともココロオドル文献を発見した。

『経済産業行政における組織マネジメントに関する調査【報告書】』
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2015fy/000374.pdf



これ、経産省が出しているもののようなのだが、政府側がこの話題に対してどのように記しているのか、とても興味をそそられた私は、中身を見てみた。



個人的にとても刺激的だったものを1つ挙げよう。

『知識機動力経営』

これだ。


『知識機動力経営』というものが何か、ご存知だろうか。(少なくとも、私は読むまで知らなかった)

■知識機動力経営
実践値を促進力として知識創造のプロセスをスピーディにテンポよく行うことによって、トップの戦略レベルからボトムの戦術レベルまで一気通貫する柔軟な構想力と、適時適切な判断力と行動力をもって、機動的に経営を行うこと

なんだか、分かるような、分からないような、複雑な気持ちだ。


そして、これの因子についても言及している。5つあるそうだ。

■知識機動力経営のKSF(重要成功要因)

<現実直観>
現場の従業員が現場情報を把握し、自らの直観力や想像力に基づいて情報判断を行うことを指す

<自主性>
人にやらされるのではなく、自らが能動的かつ挑戦的に業務における状況把握・解決策創造・状況適応・状況打破を行うことである。

<専門性>
個人の業務における専門性であり、専門家意識である。

<フラットコミュニケーションの場>
組織何の職位・職階及び組織の内外に関わらず自由かつ率直な意見交換ができる場である。

<貫徹性>
あきらめず、妥協せずに目標を実現する、業務を実践することを貫徹することである。



そして、その後には、これら項目を体現する様々な企業の取り組みについて事例が記されている。
この企業の事例たち、おそらくこんな風な軸・括り方にまとめ上げられているものがないのでとても面白い。この5つをどこがどう体現しているのか、ぜひ御覧いただきたい。
(普通は、とある1つの分かりやすい軸に沿った事例としていくつか同じものが挙げられたりするか、1つの会社の事例がどーんといくつも載っているのだろう)

『経済産業行政における組織マネジメントに関する調査【報告書】』
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2015fy/000374.pdf


個人的にとても興味深いのは、『知識機動力経営』のためにこの5つが重要な因子であるということを経産省が発表している事実自体だ。
これらの因子を世の中に何を伝えたかったのか、どんな世の中を望んだのか、そんなことを考えるととてもココロオドル。

そして、おそらくここで伝えたかったことはしっかり伝わっていないと思うのだ。
ものすごい、膨大な時間と労力を割いているだろうに、それら事例は他の会社に活かせそうなとても良いものだと言うのに、本当に勿体無いなあ、、、と強く感じてならない。

ならば、それを活かせるようにグイグイ読み進めて自分たちの事業に組み込みたい!!!と思う、そんな日曜日の夜。
(最近思うが、意外とこんな文献を読むのが結構好き)


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