『メアリと魔法の花』を観て、その"小さな勇気"に違和感を感じたという話。

『メアリと魔女の花』公式サイト http://www.maryflower.jp/


遅ればせながら、『メアリと魔法の花』を見てきたのです。

要所要所を見ると好きな映画でしたが、全体感としてはなんだかなあという感じ。
心にグサリとくるものだったり、心がものすごく揺れる部分があるようなものではなく、まあそうなるよねえ〜という中身。

なんだかもったいないなあと思う作品。


『魔女、ふたたび。』

というのも『魔女の宅急便』を彷彿とさせますが、そんなあの名作を期待して観に行った方は幻滅してしまいそう。




やはり、魔女となるとこれ。
これ観ると、興奮してしまいますよね。




※ちなみに、この『メアリと魔女の花』は元ジブリの監督が作ったものなので、正確にはジブリ作品ではありません。



ただ個人的には、この『メアリと魔女の花』を観て気づいたこともありました。

私が映画を観る時に、どの部分でものすごく心が揺れ動くのか、どの言葉に自分が良い意味で引っかかるのかを映画を観る度にできるだけ覚えておくようにしているのですが、

今回の作品では、1つのシーンと、2つの言葉がありました。

1. 最初にメアリが箒を見つけて、空を飛ぶ瞬間
2. 『そうか、私、今日だけは魔女なんだ』
3. 『夜間飛行』


1. 最初にメアリが箒を見つけて、空を飛ぶ瞬間

やはり私はなんだか空というものが好きでして。
パイロットになりたかった時期もありますし、ハリーポッター作品で飛んでいるのを観るのが小さい頃、本当に好きでした。

今の自分は、空を飛ぶような仕事をしたいという気持ちはないのですが、そんなことを仕事にしたいタイミングがまたくるのかなあとか思うのです。


2. 『そうか、私、今日だけは魔女なんだ』

これは、この映画の中で一番ワクワクした言葉でした。
なぜこの言葉に対してワクワクしたのかはまだ分かりませんが、私はそんな刹那的な力というものに対してかなりの憧れを抱く傾向にあります。

かなりマニアックですが、『ローグギャラクシー』というRPGをやっている時(多分中3くらい)、主人公にとてつもない力が秘められていることがわかって、それを解放する瞬間や、
『NARUTO』というマンガで主人公が自らの力をコントロールしながら駆使する瞬間とかが本当に好きでした。
(これは、男子の性質というやつなのか、自分の性質なのかはよく分かりません)

ただ、幼少期は自分の肋骨が2本ないことが影響して存分に外で遊ぶこともなかったですし、父親もひたすら働いている人だったので父親と外で運動するなんてこともなく、ひたすら屋内に閉じこもって本を読んだりマンガを読んだりゲームをしている子供だったので、そういった自分の力を解放して存分に動くというものに憧れていたのかもしれません。


3. 『夜間飛行』

これ、この映画の中で重要な役割を果たす『魔法の花』のことなのですが、
なんだかこの言葉がすごい心に残っています。

多分これは私の癖なのですが、その言葉を聞いて、いろんなシーンを想像(というか妄想)するというモードに突如入ることがあります。

『夜間飛行』という言葉を聞いて、星がきらめく夜空を飛んでいる鳥をイメージしました。
夏が終わり秋が過ぎ、次第に冬に向かうこの時、暖かいところを目指して飛び立つ渡り鳥。朝から晩まで、晩から朝まで、ひたすら何千キロも飛び続ける鳥たち。
なんとも辛くきつい旅だけれども、どんな空も美しい。とくに、星々が煌めく夜空を飛んでいる時なんて、自分がもはやその星の1つになってしまったのではないかと思うくらい、なんだか星とリンクしてしまうような感覚。。。

そんなことをこの言葉を聞いた瞬間思うのです。





ちなみに、この作品のキャッチコピーには『、、、その小さな勇気にーー。』
と記されていて、個人的には興味深いはずなのですが(自身の名前が"勇気”のため)、この作品だけでなく、ジブリ作品含め、なんだかこれらの映画にはあまり自分が思う"勇気"という言葉がヒットしません。
なぜでしょうか。なんだか、そこまで壁を乗り越えていくような勇気ではなく、自然と自分で突き進めるような勇気なんですよね。言い方が難しいですが。

私としては、ディズニー映画のほうが、自分が思う"勇気"にフィットしています。
自分の中では、自分だけで自然にできてしまうことはどれだけ大変なことでも"勇気"と考えていないのか、自分だけではどうしてもできないが誰かの手を借りることで乗り越えようとすることを"勇気"とみなしているのか、ここら辺は個人的に激アツな違いなのですが、まだよくわかっていないのでここら辺で。


でも何より、映画を観ると自分のいろんな部分が刺激されてとっても面白いですね。。。




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