ナタリー・ポートマンの『貫く力』は、自身への強烈な"無への憂い"と"喜びへの渇望"から創られている




貫く。

薄い紙を相手にする時と、硬いダイヤモンドを相手にするのとでは、全くその性質が異なる言葉。

だが、彼女ほど硬くそして高い壁を貫き、我が道を必死に歩む人も少ないだろう。



ナタリー・ポートマン。

彼女の映画を見たことのある方は多いのではないだろうか。

最近では、ケネディ暗殺からその後のジャクリーン・ケネディ(ジョン・F・ケネディ大統領の妻)を描いた『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』で主人公のジャクリーン
を演じている。





他には、数年前に公開された『ブラック・スワン』。
白鳥の湖のプリマドンナに選ばれた主人公ニナ。その中で、純潔なホワイトスワンと邪悪なブラックスワンの二役を演じる。もはやサイコスリラーな映画。





もはや20年くらい前、やはりこれだろうと言う方も多い、『LEON』。
プロの殺し屋であるレオンと一緒にふと暮らし始め、弟の復讐のために殺しを教えてもらうマチルダを演じている。






私はとくにファンという訳ではないのだが、気がつけば好きな映画の主演はナタリー・ポートマン、ということが多い。

何が好きか。

随分昔の『LEON』から今に至るまで、その鬼気迫る、死と絶望を湛えた役柄が大好きなのだ。

画面越しに見ていても、正直震える。

そんな言葉、そんな声、そんな目線が本当に多いのだ。

なんというのだろうか、目線が合ったらもう外すことができない、とでも言うのだろうか。

そんな彼女の全てを貫くような言葉、声、目線が本当に好きなのだ。





ただ、役柄だけ見ていてもそれがどんなところから生まれてきているのかは分からない。

どうやったら知れるのだろうか、、、と考えていたら、少し前にこんな記事が出ていた。


■ナタリーポートマン「バカな女優ではないと証明したかった」ハーバード大学時代の苦労を振り返る
http://logmi.jp/67234

彼女はハーバード卒の秀才ではあるのだが、この記事の中ではその苦痛に満ちた学生時代、絶望し続ける日々、その中で自らに気づいていく流れが記されている。

いくつか、彼女の言葉(日本語訳で残念だが)を引用しよう。


私が言いたいことは、たった今、あなた達が持っている自分を疑いすぎない気持ちを大事にしてほしいということです。年をとるにつれ、人はより現実的になっていきます。自分の能力に対して、もしくは能力の無さに対してです。


あなただけの理由があれば、一風変わった道でも、かっこ悪い道でも、あなた自身の道であり、あなたのためだけのものなのです。自身の心に沿った生き方をして、自分の心を満たすことにより、喜びが得られます。


陳腐に聞こえるかもしれませんが、本当のことです。誰かを助けようとするときに、結局一番助けているのは自分自身なのです。自分の心配の殻から抜け出し、他人の人生に思いを投げかけることで、自分が世界の中心でないことを思い知らされます。


この記事を読んで、改めて思う。
ああ、こんな方だからあんな言葉と、声と、目線が生まれるんだろうって。




最後に『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』の映画の中にも出てくる、ナタリー・ポートマンも言葉に出した、ジャクリーン・ケネディの言葉で締めくくろう。


『 They’re the purpose in a life and grouper, it’s worth finding, good luck, it’s to find it. 』
『人生の目的とはただ、見出すに値する幸運を見つけることです。』





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