学問の始発駅〜問いのキャズムを超えるには〜




学問に関して、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか。

私の今働いている環境では、比較的幼少期から学問大好きだったという人も多いのですが、私は正直、学生時代ひたすらに嫌いでした。

幼少期は毎日行きたくないと言いながら公文に行き、親に言われるがまま好きでもない勉強をひたすらして中学受験をし、いやいやながらも流されるように大学受験をし、大学ではほぼ学校に行きませんでした。

とはいえ、小学4年生で中学3年生までの数学と国語を公文にて終わらせていたので小学校では無双状態でしたし、受動的な中学受験も自分が行きたいなと思う学校(基準が近い・キレイ、でしたが)に入れましたし、まあできるようになったり成果が出たりして嬉しくなったことも多かったのですが、
ひとまず勉強に対して総じてポジティブな印象がありませんでした。



ですが変化というのは面白いもので、大学を卒業し、社会人となり、今の会社に転職してからというもの、正直学問に費やす時間がとても長くてですね。それもとても自分でぐいぐいその時間を取ろうとしておりまして。
残り1年で残単位50ほどあった大学4年生の時の自分に、今の自分の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいなのですが。笑


さて、そんなこんなでこの土日、そして次週の土日の合計丸4日間、こちらにてお勉強しております。
これがどこかお分かりでしょうか。


そう、日吉。慶應ですね。

こちらの大学院の外部向け講座に4日間通っています。


こちらの院に友人・知人がとても多く、この講座にぜひ行けとのお達しが各所からきまして、応募し当選したので参加しています。

正直、朝から晩まで座りっぱなしで勉強するスタイルというのは大学時代の自分が一切できなかったコトなので戦々恐々としていたのですが、
初日が終わった段階で本当に、本当に楽しくてですね。

新たな知識を取り入れるということも然りなのですが、今までの自分の振り返りにもとても強く影響を与えることができるのですよね。


この初日の帰り道、自分がどのタイミングでこんな風に学問に対してポジティブに考えられるようになったのかなと思い返していたのですが、
多分自分の毎日考えていることに繋がったというのがとても大きいのかなと。

・仕事を深く体系的に捉え未来を創造するためにはどんなことを考えたらいいのだろう?
・作業をもっと加速させるためには何が必要何だろう?
・相手のためになることをするには、もっと何を知り何を提供できたら良いのだろう?
・人ってどんな風に考えどんな風に歩んで行くのだろう?
・自分ってどんな人間何だろう?

こんな問いを立てて、直接的にではないにせよ、その答えを自分に語りかけてくれるのが学問であるなあと感じたのです。


ただ、問いを持つと言ってもおそらくただ生活をしているだけで"問い"が生まれるわけではありません。
そして、問いがあったからと言ってだからすぐに学問を必要とする、というわけでもありません。
どのようにしたら問いというものが生まれ、学問と結びつくのでしょうか。

私はこう考えます。

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何かを好きになって、興味を持って、楽しいと感じて、それを追求したら自分では分からない概念・事柄にぶつかった。これが問い。

さて、これを分からないままでも別に普通に生きていけるけど、とても知りたくて知りたくて仕方がなくて、だからこの問いの答えを見つけるために試行錯誤してみよう。それを解決してくれるのが学問。
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「とっても好きになる」
「強く興味を持つ」
「心から楽しいと感じる」

これがそのキャズム(深い溝)を超えて学問の旅を始めるきっかけになるのでは、と。


この講座はあと3日間。
この旅の始まりが、これからの旅をより楽しくしてくれるような時間でありますように。







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