星野源さんの『いのちの車窓から』学ぶ、人との丁寧な向き合い方。

オフィシャルHPより - http://www.hoshinogen.com/



体調を崩しまして、随分と寝込んでおりました。

いやあ、なんだか台風の時に体調崩しやすいんですよね。

気圧なのか、気分なのか、理由はなんとも分からねど、よく発生するのです。


ずっと横になっていたわけですけれど、寝ることにも飽きて無理にでも少し本を読んだりするわけですよね。

そんな折、星野源さんの『いのちの車窓から』という本に巡り会いました。

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星野源さんの、あのなんとも「人」っぽいところがふんだんに詰まった作品にて、ちょっと体調を崩していたり、立ち止まっていたり、「人」との関係性で悩んでいるときにとても良い本だなあと思ったのです。


その中でも気になったのが、彼の人との関係性における飽くなき丁寧さ。
以下に、いくつか引用しようと思います。


相手に好かれたい、嫌われたくないという想いが強すぎて、コミュニケーションを取ることを放棄していた。コミュニケーションに失敗し、そこで人間関係を学び、成長する努力を怠っていた。
それを相手に「人見知りで」とさも被害者のように言うのは、「自分はコミュニケーションを取る努力をしない人間なので、そちらに気を使ってください」と恐ろしく恥ずかしい宣言をしていることと同じだと思った。

10代から20代にかけて、いつも「ひとりぼっちだ」と思っていた。そのたびに悲しい気持ちになり、周りにたくさんの人がいたにもかかわらず、心はひねくれた。変な理想を掲げ、現実を見ることができず、幸せを感じないように自分を追い込んでいた。

自分はひとりではない。しかしずっとひとりだ。いつの間にかひとりであると言うことが大前提となっていて、特に意識もしなくなった。
すると、誰かが手を差し伸べてくれたとき、優しくしてくれた時、助言をくれた時、そばにいてくれた時、ひとりではないと思えた時の記憶だけが増えていくようになった。人生のひとりではない瞬間を中心にクローズアップできるようになった。

いのちの車窓は、様々な方向にある。現実は一つだけれど、どの窓から世界を見るのかで命の行き先は変わっていくだろう。



人の魅力というのは、「どれだけその物事と向き合ってきたのか」によるなと、星野源さんの考えを読んで思いまして。

彼の魅力は、「他人との距離感を本当に試行錯誤して丁寧に考えてきた」
それに尽きるのではないのかなと、この本を読んで感じたわけです。





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