『うさまる』や『ONE PIECE』を創り上げるために必要だった、共通の要素とは。




突然だが、私がLINEで使用するスタンプは基本全てうさまるだ。
 
 

まあ、好きなのである。


というわけで、誘われたというのもあるのだが、昨日、うさまるカフェに行ってきた。
(事前予約必須で、毎回1時間20分制である。)

HPはこちら : https://usamaru-cafe.jp/


お店自体は新宿のLINE SHOPの上に設営されており、実際行ってみると内装は意外と簡素だなおい、、、とか内心思ったり、
フードとドリンクの値段に衝撃を受けたり(いやこれ倍額じゃろ、、、!!!)とか。







行って改めて認識したのだが、

激しく人気なのである。

事前予約も困難だった。

そこで共に行った方とうさまる談義をしていたのだが、話しながら、「そりゃそうよなー」と思ったことを書いてみる。



それは、好きだと直感的に思ったものを、徹底的にひたすらやり続けないとこんな流行るわけがないだろうな、ということ。


うさまる好きの方を総じて『うさまらー』と言うらしいのだが、うさまるの作者であるsakumaruさんも、最初はそんな言葉が生まれるほど人気が出るとも思ってなかっただろうし、流行ると思ってなかっただろうなあと思うのだ。

作者のsakumaruさんは、どうやら地方の会社員女性らしい。(聞いた情報によると)
専門を出て、普通に働いている中で、趣味で作っていたら壮大に流行ったという。


もちろん、しっかりと考察したら流行った理由は諸々あるだろう。

・LINEの利用人数が少ない時から販売していた
・スタンプ量が少ない時から販売していた
・比較的どの年代でも使いやすい風貌
・結構いろんなふとした場面でさらっと送れるスタンプの種類が多い
・言葉を使わずに感情表現をする流れが生まれてきた時に、感情表現が多種多様できるだけのスタンプ数を有していた
、、、などなど、正解ではないかもしれないがこんな理由は容易に想像できる。


作者のsakumaruさんがどこまで狙ったのかは不明だが、でも本人は本当に好きで書いていたのだろう。
仮に何か狙いや仕掛けがあったとしても、それで流行るようなら設計できる人の誰しもが流行るものを作ることができることになってしまう。

でも、現実は違う。いくら考えて精緻にしても、ひたすら売れないものなんて世の中にたくさんある。というか、ほとんどがそうだろう。

sakumaruさんは、突如うさまるを書いて流行ったわけではなく、幼少期から絵を描くのが好きで、ずっとひたすら続けていたらそれが人から欲されるものになったのだろうなと。
その自分が好きだと思うものを直感的に選択し創造する力、そしてそれをひたすら続けていく力、これがないと『うさまる』は誕生していないはずだ。





同じような話は、昨日で連載20周年となった『ONE PIECE』も然りではなかろうか。
(20年前、私が5歳、幼稚園の頃だ。連載を開始した時には私はすでにジャンプを読んでいたので、まさに『ONE PIECE』を読んで育ってきたようなものだ。)

・7月22日(土)で『ONE PIECE』原作連載20周年突破!20大アニバーサリーキャンペーンがスタート!
https://one-piece.com/news/detail/20170715_5761

作者の尾田さんが、連載当初からこれが20年も続き、流行ると思っていたのかは不明だが、何よりこのストーリーと登場人物たちを最初から今に至るまで愛し続けていることは確かだろう。

だって、毎週1つずつジャンプに載せ続けるのだ。並大抵の努力じゃないし、本当に、本当に心の底から好きじゃないと続けられるわけがない。
もちろん、『ONE PIECE』の前にも様々なものを書いてきた中で、この作品を創造するに至ったのだと想像する。

彼こそ、その自分が好きだと思うものを直感的に選択し創造する力、そしてそれをひたすら続けていく力が圧倒的に秀でている方なのではなかろうか。

※ちなみにこの応援感謝ムービーは、泣ける。






あくまで推測の域を出ないが、本当に本当に好きなことを直感的に見つけて、ひたすらにそれを徹底的にやってみる。何が起きてもやり続けられるくらい、心の底から愛して止まないものを創り続ける。
もちろん年数は全然違うが、それが『うさまる』や『ONE PIECE』を創り上げた。

sakumaruさんにしても、尾田さんにしても、そこが共通項なのかもしれない。




先日、レオス・キャピタルワークス、もといひふみ投信の藤野さんも以下の記事を読んでこんなことをおっしゃっていた。


・「才能あるけどやらないクリエイターたちを励ます仕事」を10年やってわかったこと
https://togetter.com/li/1131657


最高に好きなものを選ぶこと。
最高に楽しく続けること。
与えられた機会はひたすらに必死に取り組むこと。

書くと簡単だが、本当に、本当に難しいことだ。


でも、これをできる人が増えたら、世の中の問題はもっと減るだろうし、幸せな人の総数も増えるだろう。
そして、これをできる人がどんどん増えるようになる仕組みというか、箱ができれば、もっと良い世界が創れるはずだ。

『勇気を持って一歩ずつ前に歩み出す人で溢れる社会を創る。』
私自身、やり続けたいことなのだなあと思う。

そんな日曜日の昼下がり。

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