男女兼用シェアハウスを4年やってきて&住んできて思う、住むメリットとデメリット。




私は実家を出て両親のところを離れてからというもの、ずっとシェアハウスに住んでいる。
住んでいるというか、住人自身で運営している。


今日はシェアハウスというものがどんなものか、私の経験の中でのみの話になるが、記していきたいと思う。
シェアハウス入りたいな、、、興味あるかも、という方はぜひ御覧あれ。




まずシェアハウスというと、みなさんどんなものを想像するだろうか。

やはり、最初はこれ。

http://www.terrace-house.jp/alohastate/

この数年のシェアハウスブームをつくった番組と言っても過言ではないだろう。

私が初めてシェアハウスで住み始めた当初、2014年には、「シェアハウスなんですよ」と言うと、
「え、テラスハウスみたいだね!どんな感じ?やっぱこう色々あるわけ!?」
とよく言われていた。

テラスハウス インサイド (扶桑社ムック)
この頃のテラスハウス、私が大学4年生の頃、よく見てたなあ、、、




あとは、シェアハウスというと一般的にはこんなイメージだろうか。


シェアハウスのイベントってどんな感じ??ハロウィンパーティーをおこないました!



大勢で集まってパーティー、そんなのもシェアハウスでの醍醐味なのだろうか。
(私はそこまで好きじゃないので主催も行きもしないが。)



※シェアハウスの画像を探している中で出てきたのがこちら。この映画すごい。なんだこの『シェアハウス ヴィズ ヴァンパイヤ』って。 
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(字幕版)





さて、ここまで書いてきてからで恐縮なのだが、私のシェアハウスでの生活は、みなさんが想像するような楽しく愉快なものなのか、、、は疑問だ、ということだけ申し伝えておこう。



私のシェアハウスの内容(?)を簡単に以下に列挙する。

■2014年10月〜2017年3月@神楽坂
・メンバー:男2女1で同世代、全員業界も会社もバラバラ(IT大手、通信ベンチャー、組織開発ベンチャー)、元々の仲良し
・家:一軒家
・趣旨:全員日本文化好きで、そんな我々で一緒に住んだらのんびりゆるりと暮らせるのでは、、というふんわり感(実際、みんなで書道したり茶道したりお華活けたりとかしていた)
・パーティー事情:互いがそれぞれ友人を呼んできて家で飲んだりしたことはあったが、特に「パーティー!」と銘打って行うことはなかった(むしろ全員、大勢でウェーイ!は嫌い)
・恋愛事情:想像するようなメンバー間のものはなし。それぞれその時々外部にいたりいなかったり(男2女1というこの妙な三角関係が変な均衡を生んだのかも)
・生活:生活時間帯が全員ほぼ揃わず、3人で集結することはほぼなかった。土日に何か一緒にするということもなく、それぞれが自由気ままに暮らしていた。あとは、全員比較的静かというか落ち着いたタイプだったので、とてもゆるりとした空気の流れる家だった。クラシックやジャズなどの音楽、お茶や書や華などの文化で溢れていた。
・特殊事情:Airbnbで海外からのお客さんを泊めたり、国内からの旅行者を泊めることがよくあった。そんな宿泊者の方と仲良くなり、神楽坂や東京を案内することも


2017年3月〜@世田谷
・メンバー:男4女1で同世代、全員業界も会社もバラバラ(実家のアパレル中小、ITフリーランス、料理研究家、葬儀系ベンチャー、組織開発ベンチャー)、学生時代からの仲良し(元々彼らが住んでいるところに、私は後から入った)
・家:一軒家
・趣旨:まあみんなで住む?くらい
・パーティー事情:互いがそれぞれ友人を呼んできて家で土日に飲んだりバーベキューをすることはあるが、別に互いのに参加したりはしない。というか、ほぼ誰もいつも家にいない。
・恋愛事情:元々メンバーの男1と付き合っている彼女が女1として最近入居。なので、住んでからでの恋愛事情とは違う。とはいえこの女1は学生時代から他の男3とも仲良かった、、仲良くというか昔からの腐れ縁。私の学生時代のNPOの後輩でもある。
・生活:生活時間帯が全員ほぼ揃わず、全員で集結することはありえない。それぞれが自由気ままに暮らす。好きなものもてんでバラバラで、まとまり感はあまりない。




とまあこんな暮らしなわけだが、どちらにも共通して言えることは、こんなことだろうか。

・元々の仲良しで住んでいる
 →知らない人と住むなんて、正直まっぴら御免だ。友人関係ですら生活を共にすると色々思うところが発生してくる(うるさい、掃除しない、洗い物しない、ゴミ出さない等)のに、知らない人なんて一緒に無理

・元々どこかが運営しているシェアハウスではなく自分たちでやっている
 →自分たちで全てコントロールするので、気が楽だしもめることもない

・全員個室がある
 →1人1部屋ないシェアハウスもあるが、やはりこれがないと厳しい。プライベート空間がないとやっていけない

・リビングやキッチン、お風呂やお手洗い、庭が広め
 →とはいえ全員、寝る以外の時間、家にいるのならば大概リビングにいる。この空間の生活のしやすさ大事。もちろん他の空間も大事。

・互いの生活に干渉しない
 →これはとても大きい。みんなそれぞれの仕事とかプライベートとかを深く詮索しない。言いたければどうぞ、だが、それぞれの時間に干渉はしない。基本バラバラ行動ベース。

・全員比較的仕事ばかりしている
 →仕事に対する向き合い方というか、スタンスが似ていることは意外と重要。互いを気遣う文化が作れるし、協力するところは協力しようと行動できる。バラバラだと互いにギスギスしそう。




あとは、メリットとデメリットを記してみよう。

■メリット
・家に帰ったら誰かいるという安心感
 →「今日は少し誰かと話したいな」と思うことは誰でもあるし、話さなくても「誰かがこの家にはいてくれる」というのがかなり精神的に支えてくれるところがある

・普段の仕事では出会わない知識や経験、そしてそれを持つ人を得ることが日常的にできる
 →同居人同士も然り、同居人の友人がちらほら家に来たりすると、普段会わない方と会い様々な話を聞けるのはとても良い

・共同体感覚が身につく
 →他の誰かと一緒にいるということは、どうしても違いが生まれる。その違いにどう向き合っていくか、ちょっとぶつかったりちょっと気遣ったり、そんなやりとりが濃く生まれるのは人付き合いとかに紐づく。


■デメリット
・家事系の感覚(清潔感とか整理の仕方とか)が合わないと、結構つらい
 →最初はかなりここで戸惑う。ギスギスし、互いに言い合ったりする部分。どうしても合わないのならストレスがたまり続けるので、ちゃんと言うか、もしくは一緒に住む前からその感覚の一致、相違を認識しておいた方が良い

・音に対する感覚が合わないと、相当つらい
 →この時間帯にはこんな音(声含め)出しちゃいけないよなあ、、、これだったらいいかな、みたいな感覚が合わないと、互いの生活を侵害していくのでとてもきつい。私の場合、睡眠を妨害されるのが何よりも嫌いなので、夜中の音とかの影響でそこを良質に担保できないとやっていけない

・互いへの干渉度合いを間違えると、リズムが狂ってギスギスする
 →ひたすらに話したい人が家の中の人だとか、もしくは遊びに来ている友人でいたりすると大変。この時間にはあれやって、これやって、ここでこう集中して取り組んで、、、とか考えている中でそれをやられるとイライラが募る。

・パートナーの理解がえられないと大変
 →そもそも同じ家に他の人がいるという状況でパートナーが泊まりにきたりできるかどうかというところがまず人によって分かれるし、あとは男女でシェアしていると気にする方は当然いる。それが原因でパートナーとケンカになったり、同居人に迷惑をかけたりと、ちょいとトラブルが発生する可能性は、1人暮らしと比べたら格段に増えるだろう。

※これらを解消するためには、「互いになんでも言い合える関係性が構築されている」というのがとても重要だ。人と人なので何かしらは絶対違いがある。その違いの中でも受容できるものとできないものに分かれるが、それらがある前提で、それをしっかり伝え、「じゃあどうしようか」と話せるのが大事。
(なので、元々知り合いでもない人とシェアハウスをするだなんて狂気の沙汰ではないかと思う。私の感覚だと、本当にありえない。うまく生活できるイメージが全く浮かばない。)





とまあ、ここ数年シェアハウスをしてきて思うことを紹介してみた。

もちろん私個人の意見なので、もしシェアハウスに入りたいという方がいれば、参考程度に見てもらえればなと思う。

いい面もあれば、もちろん悪い面もある。

だがしかし、どこかの屋根の下で暮らすということは誰しもが行うことなのだし、結局どこかに住むのなら、人生で一度くらいはしてみるのも面白いのではないだろうか。

やってみないと、この良さも悪さも分からないはずだ。



コメント