常に問いを立て続ける自分をつくる為の近道は、"憧れる"人との会話を思い返すことだ。


今朝7時半くらい、大崎駅のエクセルシオールに入った。

ビジネス街の大崎ゆえ年齢層も高めで静か、そしてなぜかいつもあまり人がいないここのカフェが、私は好きだ。

そこで私はこんな本を読んでいた。

 http://amzn.to/2revmYB

私が学生時代にインターンしていた、「和える」代表りかさんの本だ。

院生の時に起業し、かつ女性が伝統工芸の世界に飛び込んだということで、起業した時から今に至るまで、各種メディアにも引っ張りだこなお姉さん。

いつも横や後ろで、そのパワフルかつ繊細な想いに圧倒され、「かっこいいなー!!!」と憧れていたのを覚えている。



「和える」は、"日本の伝統を次世代につなぐ"ということを掲げ、0から6歳の伝統ブランドaeruを初めとして4事業ほどを展開している。
メインとなるaeru事業では、お子さん向けの服や食器、おもちゃなどを、全て全国の職人さんと組んで独自に開発をしている。オンラインだけでなく、目黒と京都に店舗がある。

こんな会社だ。詳しくはこちらにて。
https://a-eru.co.jp/



私が在籍していたのは今から3ー4年くらい前、21ー22歳の時に1年間在籍していた。
会社で言うと2期目くらいだっただろうか。

この本を読んでいたら、昔の記憶が蘇ってくる。
あの頃、一番印象的だったことをここに書き記してみよう。


あの一年の中で最も強烈な記憶として残っているのは何か。

それは、「ホンモノってなんだろう」という言葉だ。


「ホンモノ」


この言葉を見て、皆さんはどんなものを思い浮かべるだろうか。


本物?
リアルなもの?
目に見えるもの?
本質的なもの?
目に見えないもの?


人によって、思うことはバラバラだろう。



初めて私がこれを聞いたのは、確かインターン初日だ。

これからよろしくねという言うりかさんに、これを問われた。

「ホンモノってどんなものだと思う?」

確かその時の私は、「目に見えないんだけど、人の想いや歴史が宿っているもの、、、ですかね?でも、正確にこれって言えないです。答えってあるのかな。」
と答えた記憶がある。

その時に、こう言われたことが今もすごく自分の中に残っている。

「そうだね、答えはないことかもしれないね。でも、これから和える君を育てる一員として、ホンモノって何だろうっていうのをいつも考えてみてね。和えるを卒業したあとでも、とっても大切なことだと私は思うから。」





和えるを辞めたのが、大学4年生の3月31日。
そのインターン最終日の写真、FBに確かあげてたよなあとあさってみると、確かにあった。上記の写真。FBは便利だ。
(そして、なんだか私とても嬉しそう。)

あれから3年くらいが経過したことになる。

あの和えるで自由にのびのびとやらせてもらった時の名残で、何かものを見るたびに、
これって「ホンモノ」?
それとも「ホンモノ」じゃない?
そもそも「ホンモノ」って何だろう?
と思うのが癖になっている。思うというより、無意識に考えているように感じる。
今に至るまで、ずっとそうだ。



私は初めてりかさんを知った時、「こんな人がいるんだ!この人のところで働きたい!」と思い、募集もしていないのに、長々としたメッセージを送りつけ、和えるが出店している伊勢丹や高島屋の催事に挨拶に行ったり、りかさんが登壇するところに遊びに行ったりしてグリグリと想いの丈を述べ、インターンさせてもらうことになったのを強く記憶している。
(今振り返るとストーカーチックで、よく採用してくれたなとすごく思う。笑)

自分の夢を先に実現している人がいる!すごい!こんな人になりたい!と、ただそれが徹底的に憧れた理由だ。

憧れる人、かっこいいなと思う人、こんなふうになりたいなと思う人、
度合いは違えど、どなたでもそんな人が1人いるだろう。

そんな人からかけられた問いや言葉は、自分を支えてくれる大切なものだ。


今の社会、なかなか考える時間が取れず自分の未来を思案したりすることが難しくなっている。
そんな人が増えてきている。

その中で、誰しもがもつ"憧れる"人との会話を思い返すことが、自分に常に問いを投げかけ始める、良いきっかけになるのではなかろうか。





※ちなみに、和えるがやっている事業のこととか、それに対する想いはりかさんの最初の本に詳しく記されているので、ご興味のある方はぜひ。
その熱く繊細な想いが心に浸透してくる本だ。
(そうか、この時りかさんが本出した年齢って、今の私の年齢なのか、、、)

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