『君の膵臓をたべたい』を観て、『毎日、幸せでいる勇気を持つ』ことの重要性に気がついたという話。


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昨夜、ふと思い立ってレイトショーで『君の膵臓をたべたい』を観てきました。
みなさん、こちらの作品をご存知ですか?

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

こちら、もともとは小説にて原作があります。
あらすじはこちら。

高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していくー。膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすことに。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて、終わりを告げる。桜良の死から12年。結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子(北川景子)もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していたー。そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る2人ー。
ーTOHO「君の膵臓をたべたい」https://hlo.tohotheater.jp/net/


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もともと原作は読んでいて、これは映画も観なければ、、、
と思っていたのですがまだ見れておらず、昨夜どうしても行きたくなって急遽行ってきました。


感想。

『毎日、幸せでいる勇気を持とう』
って、言葉にするとあまりにもチープだし青臭いけど、そう、とてもとても強く感じたのです。

もう、あまりにも素晴らしすぎて、ひたすらに大号泣していました。
そして、終わったあとはその感情を反芻したくて、深夜1人、二子玉川の109から1時間くらい散歩をしながら帰ったほどです。

歩きながら、昔のことを、大学3年生の頃を思い返していました。
私が初めて、心の底から「これがやりたい!」と思った時の話です。



大学3年生、まだ20歳の頃。
茶道が楽しくて楽しくて、毎日毎日お稽古していたあの頃。
外部でも茶道をする人として、イベントだったり教室だったりで話してくださいと言われて呼ばれて、、みたいなことをし始めた頃でした。

私が大好きな和菓子屋さんが表参道にありまして、そのお店によく通っていたのですね。行く度に、そちらの80歳くらいの女将さんから余ったお菓子とか、お茶とかをいただきながら雑談をしていました。
いつもはたわいない話です。最近はどんなお稽古をしてるとか、今の季節の和菓子はどんなものでどんな歴史があるとか、好きな女の子の話とか。


とある日、こんなことをふと言われたのです。

『北村くんがこのお店で一番若いお客さんでね。お店に来てくれるのは、多くは60代とか70代とかなの。今はまだいいけど、これからどうしていくか悩むのよね。年月が経てば、私もお客さんも歳を取るでしょ。次第に、お店に来てくれる人も、こうして和菓子を買う人も、いなくなるかもしれない。それが、とっても嫌なのだけど、どうしたらいいのか分からないのよねえ。』


この時に私は初めて、思ったのです。

『そっか、僕が好きなこの世界は、いつか消えてなくなるかもしれない。茶道とか、和菓子とか、触れることができなくなるかもしれない。それだけじゃない。本当にかっこいい器を作ってくれる職人さん、心落ち着くような季節感溢れる和菓子を作ってくれる職人さん、そんな世界に携わる、ひたすらに技と心を磨き頑張ってる人たちが自分の好きな物を失うことになるんだ。それって、本当に辛いことで、嫌なこと。そんな素敵な物を作る頑張ってる人たちが頑張り続けられるように、何かしなきゃ。』


それから私は茶道家として活動したり、『和える』に入ったり、『八代目儀兵衛』で住み込みをしたり、といった道に入っていくことになるのですが、それが今に繋がっています。



話を戻しましょう。

そんな体験から、はや5年。
今の私はあの時に思った気持ちをほんのちょっぴりだけ更新して、自分の未来に対してこんなことを考えています。


"『勇気』を持って一歩踏み出す人で溢れる社会を創る"
これが私の目指したいと思う世界観。

"『勇気』と『レジリエンス』で溢れる文化の構築"に関する専門家
これが私のなりたい姿。

"最高のNo.2"
これが私の在りたい姿。


そして、私がこういうなりたい姿・在りたい姿・目指したい世界観がある中で、その先に1人1人がどんな状態になったら良いと思っているのか。

『幸せ』という場所を目指して、『勇気』を持って一歩踏み出していけるようになったらいいなと、昨日この『君の膵臓をたべたい』を観て感じたのです。


今の世の中、様々な要素が絡み合って、幸せという価値観・感情を得にくいと言う人が多く存在します。
それは家族の問題かもしれないし、仕事の問題かもしれないし、はたまた病気の問題かもしれません。もちろん、やらなきゃいけないことがたくさんあって、いろんなものに押し潰されそうになってしまうのは仕方のないことです。

でも、人の人生なんて、しょせん有限です。
あと100年生きるかもしれませんが、今日死ぬかもしれません。

その時、『幸せ』を感じられているか。
とてもとても、大事なことだと思うのです。
そして、そう『幸せ』を毎日感じることは、誰しもに与えられている権利だと信じています。


『毎日、幸せでいる勇気を持とう』

私はこの映画を観て、心の底から、そう感じたのです。

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