「キャリアは望遠鏡ではなく万華鏡のようなものである」とあるコンサルタントがこう言った。




先日お話を伺ったとあるコンサルタントの方が、こんなことを言っていた。

「キャリアは望遠鏡ではなく、万華鏡のようなものである」


その真意とは何か。


それぞれ、定義は以下のようなものである。
画像検索をしてみると、望遠鏡はその物体自体が表示され、万華鏡は見ている世界自体が表示されるというのは少し面白い。


望遠鏡…

望遠鏡(ぼうえんきょう)とは、遠くにある物体を可視光線・赤外線・X線・電波などの電磁波を捕えて観測する装置である。古くは「遠眼鏡(とおめがね)」とも呼ばれた。
ーWikipedia





万華鏡…

万華鏡(まんげきょう)は、内部に鏡を張った筒を通して、移動するビーズなどの着色された細片を見ることを楽しむ玩具の一種である。同義の英単語をカタカナ表記して、カレイドスコープ(kaleidoscope)ともいう。
ーWikipedia




望遠鏡は、遠くにある物体をみる為に使用する。
万華鏡は、筒の中にもともとあるものを変化させ、その変化していく世界を見て楽しむ為に使用する。



それを冒頭の言葉に当てはめてみよう。

「キャリアは、見知らぬ遠く先を見ることではなく、元々用意したものを組み合わせ、その変化していく様を楽しむことである。」


望遠鏡の場合、設定さえできれば見える世界は誰でも一緒である。

だが、万華鏡の場合は、筒の中に入れるものを変えるだけで、1人1人全く違う美しいパターンを創り出すことができる。



かつてのキャリア観というのは、どちらかというと望遠鏡のようなものだったのかもしれない。
ある程度自らが進んでいくであろう道が事前に予測できた。

だが、今は違う。
一人一人が進む道は個人ごとに変わっていき、世界は変化し、予測することが難しい。
確かに万華鏡のようだ。


変化を悪とするか、善とするかは人次第だが、
万華鏡を見てその美しいパターンを楽しむように、自身のこれからの変化も楽しみたいものだなと、私はしみじみと思うのである。


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