「自分らしさ」は組織を出ないと実現できないのか
「自分らしさ」
本屋に出向けばよくみる言葉。
ネットを漂っていてもよく見る言葉。
電車の広告でもよく見る言葉。
Googleで検索してみると、600万件を超える「自分らしさ」に関するページを見ることができる。
600万件も、自分らしさについて論じられている(関連も含め)。
なんだか、あまり想像ができない数字だ。
さて、では「自分らしさ」はいつ頃から日本人の言葉として定着してきたのだろうか。
Google Trendでその数字を追ってみた。
※Google での検索数急増ワードを視覚化し確認できる。この人気度の動向は相対的な数値だ。
※今回、「自分らしさ」とそれに関連する言葉をいくつか調べてみた。
すると、「自分らしさ」が突如検索され始めたのは2006年の2月頃だということが分かる。
(2004年以前のデータがないので正確にはわからないが、少なくとも10年前に流行った時があった。)
私がこの「自分らしさ」を見た時にとても気になったのが、今のこの「自分らしさ」というのが組織とはあまりにかけ離れているような気がしたからだ。
よく「自分らしさ」に関する本があるが、それらはだいたい、
『組織を飛び出して自分で仕事をすることで、自分の人生は輝いていく』
といったような文脈で語られることが多い。
実際、組織内でも組織外でも友人同士でよく話されるのは、「そろそろ会社やめようかなって」「独立しようかな」「マネジメントされたくない、自分でやりたいよね」みたいな言葉ではなかろうか。
私も「会社辞めないの?」「そろそろ辞めるんじゃない?」「あと何年くらい?」と聞かれることが最近とても多いのだが、その度に思う。
『組織の中で「自分らしく」働くことって、不可能なのだろうか?』と。
正直、その答えはわからない。
会社にもよるだろうし、その人にもよる。
ただ、私は『それは実現可能である』と言いたい。
でないと、組織で働くことが「自分を喪失」すると同義になってしまう。
正直、その答えはわからない。
ただ、それが可能だと証明することが、弊社がやっていること、そして私が取り組んでいることなのではなかろうかと、最近常々思うのだ。
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